長男、帰宅

「家に帰ったら、誰もいなくてびっくりした」

そうだった。長男が帰省する日なのに、家族それぞれが外出していました。

私は友人と会食の後、出先で主人と次男と合流、さらに盛り上がって夜中に帰宅したら、長男が布団を敷いて休んでいました。

「ごめん、ごめん」

翌朝、一緒に朝食をとりながら、色々と話をしました。

来月、宮崎県まで行って研究発表すること、来年の卒業謝恩会の委員長を任されたこと、そして今抱えている症例について、主人と熱心に語る長男でした。

「いつから、そんなにおりこうさんになったの!?」と聞くと、長男は「・・・去年くらいかなあ!?」と真面目な顔で答えました。

「じゃ、研究室の仕事があるから」と帰ろうとした背中に、「今度はいつ帰れるの?」と声をかけたら、「いつでも必要な時は帰ってくるよ」だって。

でも、彼が敷いていたのはシーツじゃなく布団カバーだったし、間違えて次男の大切な傘をさして帰ったし、いつも何か抜けている長男でした。

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